2013年6月19日
砥石のバランスを取りました。
ゴルフ用のバランス鉛を貼り付けてバランスを取りました。車のタイヤでバランスを取っているのと同じ考え方です。付属している砥石はウッドターニングの刃物に適した、WA砥石でした。幅が25mmの物はウッドターニング用でしかないので貴重です。
回転数を測定
ボリュームの位置が最低の時の回転数は、2,007RPMで最高では2,998RPMでした。仕様と比べると最高回転数はほぼ仕様通りですが、最低回転数が200RPMほど低くなっています。理由は良くわかりませんが、製造バラツキでしょうか?低い方が良いので文句はありません。しかしハーフスピードの1,450RPM(50Hz)に比べるとちょっと高い。
ウッドターニングの刃物を研ぐグラインダーは、ハーフスピードグラインダーと言うものを使用することが推奨されています。国内で一般的に売られているグラインダーの回転数は、2極モーターになっており60Hzで3,600RPM,50Hzで3,000RPMとなります。しかし実際はすべりがあるので、それぞれ3,450RPMと2,850RPMぐらいになります。この回転数では、ウッドターニングの刃物を研ぐ場合、刃先の焼けが心配され焼入れが戻る恐れがあります。
そこで4極モーターを使った特別なグラインダーが、ウッドターニング用として販売されています。小生の知る限り国内で販売しているのは8インチグラインダーでは右の1機種のみです。
それではどの様にして回転数を調整しているのでしょうか?グラインダーの回転数調整の回路を開けてみました。PWM回路でグラインダーへ行く電圧を制御しているようです。普通のテスターでは周波数特性の関係で正しい電圧が測れるかどうか分かりませんが、一応ACレンジで測ってみました。ボリュームが最高の位置で97.7V、最低では28.8Vでした。誘導モーターの回転数をこの様な方法で変える時の問題は、トルクの低下です。トルクが低下して、刃物を当てた時に砥石が止まってしまわないよう、2,000RPMぐらいまでしか下げることが出来ないのでしょう。この点では4極モーターを使った、本物のハーフスピードグラインダーの方が優れていますが、WA砥石で25mmの砥石幅のグラインダーは、あまり選択肢がないのでお勧めの1品であることに違いはありません。
ところがオフさんからバリアブルスピードのグラインダーが販売開始となりました。
回転数は仕様表を見ると50Hzで2,200~3,000RPM、60Hzで2,200~3,400RPMとなっています。これはハーフスピードグラインダーと言っていないので、最低回転数が2,200RPMでも仕方がありません。それでも3,000RPMで研ぐより2,200RPMの方が刃物焼けは出にくいと思います。そこで1台購入してみました。
これが購入した8インチ(20cm)のグラインダーです。幅25mmの#46と#80の砥石が付いています。前面には回転数を調整するボリュームとON-OFFスイッチが付いています。スパークキラー、刃物台、和文の取扱説明書など付属しますが、ウッドターニングでは、ワンウェイのシャープニング治具を取り付けることが多いので、これらの付属品はいりません。ゴムの脚が4個付いていましたが、これも邪魔なので取り外しました。
回転数の調整