2014年1月25日

支点となるボルトの台を作り、合板の上に取り付けます。ダブルナットを取付け高さの微調整が出来るようにします。これで刃の研ぐ角度を微妙に変えることが出来ます。

自動カンナ、手押しカンナの刃研ぎ治具の製作 (2つの方式)

サンドペーパー方式

まず手持ちの手押しカンナの刃の角度を測ります。デジタルの角度計を使うと正確に測れますが、アナログの物を使っても良いでしょう。テーブルが少し傾いているので、それを補正すると、手持ちの刃の角度は37,4度でした。

砥石方式

37.4度の角度で角材の1面をカットし、それと支柱をドミノで接続しました。37.4度の角度の面に鬼目ナットを挿入し、カンナの刃をボルトで固定します。

自動カンナ、手押しカンナなど長い刃のものを研ぐ治具を作ってみました。一つはサンドペーパーを使う方式で、もう一つは水砥石を使う方法です。

砥石を置く木の台を取付けて、治具の製作は完了です。砥石の面は左右の木の台の面より上に来ています。支点を基準に左右に刃を動かしますので、丸いノブを取付けて動かしやすいようにしました。

下の写真をクリックすると研いでいるところを見ることが出来ます。荒砥、中砥と研いでいけばよいでしょう。

そこで人工大理石の板に、スプレーのりでサンドペーパーを貼り付けてみました。これだと平面が出るので、問題なく刃を研ぐことが出来ました。今回研いだ刃は幅が広いものでしたが、通常のDIY用のカンナ盤の刃は幅が狭いので、ロール状に巻かれたサンドペーパーを使っても良いでしょう。番手の違うサンドペーパーを並べて貼って、粗研ぎから中研ぎと進めることが出来ます。サンドペーパーは金属用の物ではありませんので、減りが早いように感じます。この方法で研ぐ場合は金属用のサンドペーパーをホームセンターで買ってくると良いでしょう。1枚80円前後で買えます。

治具をひっくり返して固定し、砥石で研ぐこともできますが、今回の治具では幅が広すぎて斜めに擦れません。砥石の2箇所に凹みが出来てしまうので、サンドペーパーの使用をお勧めします。しかし刃の間隔が狭い場合は、砥石でも斜めに滑らせて研ぐことが出来るでしょう。

研いでいるところの写真は下の枠付きの写真をクリックすると見ることが出来ます。

ベニヤ合板の上に両面テープを貼り付けサンドペーパーを接着しました。そのうえで治具に取り付けた刃を擦りました。しかしここで問題が発生。テープのある部分は出っ張り、ないところとかすかな段差が出来ます。その段差に刃の先端が当たり、刃の場所により研げたり研げなかったりします。

テーブルソーののこ刃は45度以上傾けることが出来ないので、90度ー37.4度=52.6度に傾けます。そうするとテーブルからの角度は52.6度になりますが、フェンスからは37.4度になります。角材にハの字型に切り込みを入れます。両側同じ深さにします。鬼目ナットを打ち込む面もカットします。

刃を角材の溝の底まで入れてみます。底の刃の面は水平になります。そしてその挿入した刃を固定するため、鬼目ナットを取付けM6のビスで固定しました。