アッセンブリー
旋盤の上で挽きあがったワークに金具を圧入します。金具に傷がつかないよう柔らかい木をチャックにくわえさせ、テイルストックで押します。両側が木になっています。
2014年7月26日
製作開始
まず角材を長爪のチャックに取り付けて12.5mmの真鍮パイプが入る穴をあけます。
7mmのペンマンドレルとブッシングは手持ちがあったのでそれを使います。12.5mmのドリルは購入が必要と思いましたが、工房にあることが分かりそれを使います。バレルトリマは12.5mm用がありません。購入すると2,000円以上の出費になるので、これは自作することにします。
製作に必要な物
1、7mmペンマンドレル
2、12.5mm真鍮パイプ用ブッシング
3、12.5mmドリル刃
4、12.5mm用バレルトリマ
5、瞬間接着材
6、19x19x65mm角材
工房の棚を見ると過去に買った色々なプロジェクトキットの在庫があります。買ったときに作らないで、忘れてしまったものもあります。そこで在庫のキットをすべて作ることにしました。今回はレターオープナーです。使用するキットはPenn State IndustriesのMajestic Black T/N and Rhodium Letter Opener という物です。
キットの中身は刃と両端の金具、木の皮をかぶせる真鍮のパイプです。パイプの太さが、12.5mmと太く普通のペンキットと異なるところが問題です。完成
材はカリンの瘤材を使っており、オイル仕上げとしました。
ワークは真鍮のパイプより少しだけ長くなっています。接着力を上げるため、真鍮のパイプはサンドペーパーでこすります。
ターニング
ペンマンドレルにワークを取り付けて挽いていきます。両端はブッシュの径と同じになるように挽けば、金具にぴったりの高さになります。
木のスリーブをバレルトリマに取り付けて真鍮パイプを挿入した端面をパイプに対して直角にしました。真鍮パイプはあまり削らないようにします。右下の写真の左側がバレルトリマ使用後です。
真鍮のパイプを瞬間接着剤を塗った後、角材に挿入するため木の治具を作りました。真鍮のパイプを手で持ちたくないからです。パイプを回しながら角材に挿入しました。
バレルトリマシャフトの製作
バレルトリマのシャフトは12.5mmの真鍮のパイプに合う物がないので、シャフトにかぶせるスペーサーをターニングで挽きました。購入すれば簡単ですが、このキット1つを作るために買うのがばからしいので自作するわけです。バレルトリマは真鍮のパイプの両端の角材の端面をパイプに対して直角にするためのものです。この直角が出ていないと、金具と木の間に隙間が出来てしまいます。