2014年8月26日

ウッドチェーンの製作

治具の製作

まず半径9.5mmの穴を合板にあけます。3/4"のスパイラルビットを使い25.4mmの幅で穴をあけます。ルーターテーブルのフェンスにストップブロックをクランプし25.4mm左右に動かせるようにします。ビットは板厚より少し余分に出して穴をあけます。ビットを回した状態で上から板を降ろしていき穴をあけます。そして板を左に動かして完了です。

穴にオスがきつめで入るようになりました。次に1 3/4"のフォスナービットを使って25.4MMの間隔で2つの穴をあけます。

木のチェーンを作ります。一本の木から彫刻で作る方法もあります。しかしここでは簡単に作ることが出来る、ルーターを使った方法でやります。ルーターを使った方法では、彫刻と違って早く作ることが出来ますが、治具(テンプレート)が必要になります。テンプレートを作るのに少し時間がかかりますが、作ってしまえば早く沢山作ることが出来ます。

穴があいたらこの穴を使って別の木に鉛筆で線を入れます。この穴に入るオスを作ります。現物合わせをしながらディスクサンダーで削っていきます。きつめに入るようにしたいので削りすぎないようにします。これがチェーンの内側のテンプレートになります。

カットが終わったのでサンドペーパーをかけます。

完成

接着が終わったチェーンのつなぎ目を見るとはっきり見えます。この部分にサンドペーパーをかけてつなぎ目が見えないようにしました。オイルを塗って完成させました。

割ったリングの断面にに接着剤を塗り、リングを2つ入れたところで元に戻すため接着します。2個目のリングも割って同様に繰り返します。

チェーンをつなぐ

5個の輪をつなぐため2つの輪を半分にカットします。木目に沿ってカッターを入れると簡単に割れます。

内側は内側テンプレートに入れるとガタが出てしっかり固定できません。そこでバイスに固定して内側をカットしました。

外側のテンプレートが出来ました。最初に作ったオスをこのテンプレートの真ん中に接着します。ネイラーがあるので釘も打ちました。ネイラーがあると治具つくりには重宝します。

出来上がったらこのテンプレートをひっくり返して最初に穴をあけた板に挿入します。きつめですが入るはずです。そしてこの大きい方の板の回りを合板で囲みます。これもネイラーを使って固定しました。

←これが使っているフラッシュトリムビットです。

チェーン製作開始

治具が完成したので、チェーンを作ります。内側テンプレートにぴったり入るブロックを切り出し真ん中に穴をあけます。フラッシュトリムビットが十分通る太さの穴になります。ビットのベアリングがテンプレートに当たるようビットの高さを調整します。そしてカットします。

この内側の穴はストレートビットのベアリングが当たりますが、その下に空間がないと自由にルーターを動かせないので、反対側にはボール盤で穴をあけた板を取り付けます。

2段重ねのオスは合板の上に取り付け回りを木の板で囲います。ルーターが水平になるようワークを置いた時と同じ高さにします。

この穴の下に板を置いて鉛筆で線を入れます。丸い部分はそのままでくびれたところは、直線で線を引きます。これをバンドソーで切り出してディスクサンダーで成形します。これがチェーンの外側のテンプレートになります。

このままの状態でワークの外側の角を丸くします。右上のコロ付ギンナンビットを使って角を丸くします。片側が終わればひっくり返して反対側をカットします。

このルーターでカットした穴は、外側テンプレートに挿入できるはずです。そしてフラッシュトリムビットで外側をカットします。外側テンプレートはビットのベアリングが底に干渉するので、ルーターで掘りました。これにワークを挿入してワークの外側をカットします。