4つの穴があいたら旋盤に取り付けて丸くします。虫食いの穴があいていたので、、木の粉を擦りこんで瞬間接着剤を垂らして固めました。
丸くなったら次に歌口を挽きます。スキューを使って切込みを入れていきます。ドリルの穴が見えてきたらやめて深さをどれぐらいにするか考えます。あまり小さいと音が出ませんので、実際に吹いてみて確認すると良いでしょう。
2014年8月29日
音を出すには丸棒の片面を平らにした棒を突っ込み吹きます。棒の位置を調整して上手く鳴るところを探します。平らな面を歌口に向けます。位置が決まったら瞬間接着剤を流して棒を固定します。
ワークの木は倒れないよう板にクランプで固定しました。ドリルをワークの上に当て、デップスゲージをゼロにリセットしました。デップスゲージは一般的には付いていないので、ボール盤のストッパー機構を使って深さを合わせてください。
旋盤に戻して両端を仕上げます。ドライブセンター側は後でサンドペーパーで仕上げます。
完成
オイルを塗って完成させました。
マウスピースを挽きます。真ん中に8mmの穴をあけ内側はドーム状に挽きます。まな板チャックでつかみ直して口の部分を挽きます。サンドペーパーをかけて完成です。
材料
四角形でやる場合は37mm角ぐらいで長さが165mmの角材が必要になります。ウッドターニングの場合は、50mm角ぐらいの物が必要になります。一番長い穴は133.4mmの深さになりますが、この長さの2MTのドリルが丁度あったのでこれを作ることにしました。比較的大型のボールー盤と長いドリルが必要になりますが、他にはワークの木があれば出来る作品です。
蒸気機関車の汽笛は5つの容積の違う共鳴室を持つ笛を蒸気で吹くことで独特の音を出しています。蒸気機関車の近くで聞いた音は,圧倒的な音量と複雑な音質で魂を揺さぶり、これでもかこれでもかと10
秒も続くサウンドは説得力に満ち、心を打たれます。それはこれから走るぞという雄たけびであり、これに続くシリンダからのリズミカルな排気音(ドラフト)を予感させます。
無謀にもその汽笛をウッドターニングで挽いてみたいと思います。口で吹いても鳴りますが、高圧エアーを使うと大音量でなります。共鳴室は5つではなく作りやすい4つでやります。
製作開始
まず穴をあける位置を鉛筆で書きます。穴の深さも鉛筆で書きました。
下の写真をクリックすると音を聞くことが出来ます。