2014年8月31日

ノミを使って穴を掘るのが一般的でしょうが、ここでは買ったばかりのドレメルを使いました。ビットが細いので、ナットの形状もなぞることが出来ました。

モクソンバイスの製作 Moxon Vise

アクセサリーの追加

板を垂直に取り付けるときに垂直を出すガイド板を取り付けることが出来るようにします。ドミノを使って脱着出来るようにしました。

完成

完成しましたので、作業台に取り付けてみました。ダブルナットなので非常にしっかりワークを固定できます。

問題点1:

本体を作業台に固定しているクランプが板に干渉する。対策としては、切欠きの部分を広くとる。バンドソーで追加カットするだけです。

組み立て

一応部品が全部できたので、組み立ててみました。そして長めの板を縦横に取り付けてみました。しかし問題点が2つ程見つかりました。

モクソンバイスは2か所に締め付けボルトの付いた、移動出来る万力です。Joseph Moxonという方が17世紀に初めて英文の本で記述したものだそうです。特徴としては、ポータブル型であること、作業台に取り付ければ高くなるので、作業内容によってはやり易くなります。締め付けボルトが2か所あるので、水平に長い板を固定できること、また2つの締め付けボルトの間に縦に板を固定できることなど、普通の万力より優れています。そのモクソンバイスを上総木工交流会の方から分厚い板を頂いたので、作ることにしました。

形は下の写真の様な物です。2つの鉄製のハンドルが付いていますが、このバイスを作るためのハンドルキットが売られています。しかしそれを購入するとなると、送料を入れて2万円以上になります。そこで安い部品を使ってこれを作ることにします。しかしお金のある方は、このキットを買って下さい。鋳鉄製の重いハンドルは芯が出ており、勢い良く回すと回り続けます。

ハンドル製作開始

バンドソーで板を切り出します。左右の側板は両面テープで重ねて加工しています。バンドソーでカットした後サンダーで成形します。ルーターテーブルで幅30cmぐらいの板にプレートPL用の切込みを入れます。

バンドソーで不要部分を切り捨てた後、旋盤に乗せます。ビツインセンターで挽きます。

部品の調達

ホームセンターへ行って必要なナット、ボルトを揃えます。ナットはM16の板付きナットを使う予定でしたが、売っていません。3軒ぐらいホームセンターを回りましたが、どこも置いていません。そこで代わりになるものがないか探したところ、ハンガーレール用プレートPLという5/8"のインチネジが切られた、横長の部品を見つけました。これをハンドルに使うことにしました。

問題点2

両側でクランプしているが、しっかり固定できていない。そこでベンチドッグでも固定できるようにバックジョーに板をドミノで接着することにしました。接着剤を入れてベンチバイスで締め付け、両端はクランプしました。

万力部製作開始

これが頂いた厚板です。厚みは40mmあります。万力の板の幅は140mmぐらいなので、板をテーブルソーでカットしました。裏側には溝が切られていたので、その溝を板で埋めることにしました。写真はフロント部です。リアは溝がありますが、そのまま使います。

バックジョーに切りかけを入れた後、両面テープで2枚の板を重ねて貼り合わせます。5/8"のボルトが通る穴をあけますが、パイロットの穴をあけました。その後、ボール盤で穴をあけます。

ボルトが回転しないようバックジョーに両側からナットで締め付けますが、フロントジョーとの間のナットは板の中に埋める必要があります。