2014年10月19日
拭き漆
漆は拭き漆工房「うたせ」さんで塗られました。「うたせ」さんのサイトから出来上がったバルーンランプの写真を拝借してきました。漆は非常に綺麗に塗られていました。ターニングに問題はなかったようです。
下の写真のライトスタンドをバルーンランプと呼んでいるようです。風船のような形をしておれば、その様に呼ばれているようです。そのバルーンランプの台座を旋盤で挽いてほしいというご要望が拭き漆工房「うたせ」さんよりあったので、渡された材料を使って挽きました。材料はスプルスという柔らかい木でガウジではきれいに切れないものです。亀城工房ではサンドペーパーも刃物と位置づけているので、最後はサンドペーパーで仕上げ削りになります。
穴あけ
電源コードを通す穴をあけるため板厚の木をクランプしました。垂直に穴をあけるためです。しかし写真を撮るためしっかり押さえることが出来ず、1個は斜めにあいてしまいました。「うたせ」さんごめんなさい。
上側はφ130深さ10mmの凹みになります。表に露出する面には漆を塗るのでサンドペーパーは入念にかけました。しかしこの材は漆の乗りが良い様なので、依頼者はこの材を選ばれたように思える。
塗装は拭き漆になるというので、ワークの木の繊維に損傷を与えないよう、薄く削っていきます。底の方を先に仕上げ上側は後になります。底には指定のφ80、深さ15mmの穴をあけました。
寸法図
寸法図は下の物になります。直径φ150、170そして190の3サイズを作るよう頼まれました。
旋盤への取り付けは、つかみしろが少ないため普通のチャックではつかむことが出来ません。意外と面倒ですが、この様な場合は真空チャックを使います。真空チャックでは捨て去る必要があるつかみしろがいらないのが、メリットになります。ワークを挽いている間中、真空ポンプが作動しているので、モーターが熱くなります。ワークが分厚いので真空度は十分に上がりますので、芯押し台で押す必要はありませんが、芯を出すため芯押し台を使っています。
完成
3サイズ完成しました。初めての製作で慎重に進めたので、2時間もかかってしまいました。
製作開始
まず渡された材料にコンパスで円を描いてバンドソーで切りだします。