2015年1月6日

大失敗

亀城工房ではBeallの方式を試しましたが、上手くネジが切れません。Beallの方式はビットで切った最初のネジ山を後ろの雌ネジに噛ませ、後ろの雌ネジを使ってその後のネジを切ることになります。上手く出来なかったのは、ビットの位置を正しく設定できなかったからだと思います。

ワークは下の写真の様に旋盤で形を作ります。左側の丸い部分は継ぎ手に固定する部分です。

完成

ボルトとナットを完成させることが出来ました。ボルトのネジ山はトリマを使っているのできれいに切れました。

木にネジを切る方法はいくつかあります。色々な直径のもの、雌ネジも切れる万能型が、ボニークラインに代表されるネジ切治具です。茶ずつの様な蓋物もできますが、装置が大掛かりになります。また木工旋盤が必ず必要になります。

木のボルトの製作 (トリマ使用)

亀城工房の方式

亀城工房ではBeallの治具の真似が出来ませんでしたが、それにはめげずに別の方法でネジを切ることが出来ました。切っているネジのピッチは1"x8TPIです。1"の穴を板にあけてその上にトリマを取り付けています。穴からワークの木の棒(1"径)を挿入します。ワークには同軸の継ぎ手で鉄製のボルト(市販品)に接続しています。鉄のボルトは2か所にナットを取り付け回転させることが出来るようにしています。下の写真参照。

ナットはタップで切ります。まず鉄のナットでワークにナットの形を描きます。ドリルで穴をあけた後、タップでネジを切ります。こちらは木目に平行に切るので、きれいにカットすることが出来ます。ネジが切れたら、バンドソーでナットの形に切り出し、ディスクサンダーで仕上げます。

下の写真は普通のダイスで木をカットしたものです。ネジ山がボロボロになってしまいます。木の木目を断ち切る方向に切るのでこの様になってしまいます。