2016年1月15日

インレイボウルの製作

右の写真はインレースインレイのボウルですが、木のインレイボウルを今回は作ってみました。ルーターデュプリケーターでハート形のオスは、沢山作ることが出来るようになりました。右の写真の作品は、インレースインレイというねり状のトルコ石の入った主剤に硬化剤を混ぜて、ハート形のくぼみに入れ固めたものです。しかしオスのハート形を木で沢山作ることが出来るようになったので、今回は黒檀のハート形を、レッドオークに入れてみました。

それでは早速作り方を紹介します。

製作開始

まずはオスとメスのハート形を作っていきます。メスはテンプレートを使ってトリマで5mmぐらいの深さに掘りました。オスはルーターデュプリケーターで切り出します。10角形のボウルなのでそれぞれ10個切り出しました。

ブロック5個を手で押し付けて接着しました。半円の180度の寄木ブロックが出来るので、それを2つ合わせて360度にしますが、隙間があるので、ベルトサンダーで修正しました。2つのブロックを接着して寄木部分は完了です。黒い線はインレイ部の深さを示しています。旋盤で挽くときにこの線まで到達しないようにする必要があります。

接着剤を入れて、オスをメス穴に入れていきます。

接着剤を付けて土台と寄木ブロックを接着します。テイルストックで押して接着します。1時間も放置すれば挽けるようになりますが、今回は買い物などに行く必要があったので、このまま次の日まで放置しました。挽き始めると黒檀のインレイの一部が割れて飛びましたので、黒檀の粉をその部分に入れて、瞬間接着剤を流し込んで修復しました。

外側の形を作った後、内側も挽いていきます。黒い線を見ながらインレイ部が出てこないよう挽いていきます。従って通常のボウルより分厚くなってしまいますが仕方がありません。内側が挽き終わったら、サンドペーパーをかけた後、底を仕上げます。真空チャックを使って底を仕上げました。

左下の写真はハート形を切り出しているところではありませんが、ハート形も同様に切り出すことが出来ます。

10角形ですので、各ブロックは18度の角度でカットします。今回はテーブルソーを使って切りましたが、手がブレードに近づくので、クランプを取り付けた板を治具として使いました。

旋盤に乗せる

旋盤でボウルの形に挽いていきます。土台になる木をチャックに取り付けて丸く挽きます。寄木のブロックを接着しますが、接着面が平らになるよう、ベルトサンダーで平らにします。

完成

旋盤で挽き終わりました。レモンオイルを塗って完成としました。