2019年9月2日
MP3プレーヤーを乗せる台を作ります。ホーンのスロート部分にMP3プレーヤーのスピーカーが来るようにしますが、スピーカーは4mm幅ぐらいの横長です。木のブロックに4mm幅の横長の穴をあけた後、ホーン側を丸く削りました。
完成
騒音計でホーンありなしで音圧を測ってみると8dbぐらいホーンを付けるとアップしました。また音が良くなったように感じます。ホーンを付けると十分な音量になるので、イヤホンなどを使わないで音楽を聴けるようになりました。
合板のサイズが不適切でホーンの一部に段が出来てしまいました。元に戻ってやり直す気になれないので、段の部分は木工用パテを充填することにしました。パテが固まったらサンドペーパーで滑らかにしました。
合板を積層してウッドホーンを作ることにしました。ホーンの形状はハイパボリックです。スロート部分はなだらかに広がっていき、マウスのあたりでは急激に広がるホーンです。出来上がりの直径は370mmぐらいですので、ホーン長は280mmぐらいです。ホーンの断面積は下表の通りです。
ホーンの内側を挽いていきますが、まずドリルで穴をあけます。その後はスピンドルガウジでホーンの形状に挽いていきます。型紙で確認しながら挽きました。
外側は芯を出すために丸くしていましたが、段が付いておりこれを滑らかな曲線にすべく挽きました。壁の厚みを気にしながら挽いていきます。挽き終わったら#80、#120そして#180までサンドペーパーをかけて旋盤の上で挽く作業は終わりです。
外側を挽いていないので、芯が出にくくなっています。大きくなってくると芯ブレが問題になるので、外側を芯ブレを消すために挽きました。そして内側を削っていきます。センタリングコーンで中央を押してその外側を型紙の形状になるよう挽いていきます。センタリングコーンがあると挽きにくいのですが、これぐらい大きくなってくると両側からサポートしないと、片持ちではチャックから外れてしまいます。内側のホーンの形状はこのやり方で挽き終わりました。
さらに7枚ぐらいの合板を接着しました。ドーナッツの板はセンタリングコーンで押しています。接着剤が固まれば内側を挽いていきます。
ホーン長 (mm) |
ホーン断面積 (mm) |
ホーン半径 (mm) |
ホーン直径 (mm) |
ホーン長 (mm) |
ホーン断面積 (mm) |
ホーン半径 (mm) |
ホーン直径 (mm) |
|
Tadapter | 625 | 14.1 | 28.2 | 150 | 8970 | 53.4 | 106.9 | |
0 | 650 | 14.4 | 28.8 | 160 | 10810 | 58.7 | 117.3 | |
10 | 740 | 15.3 | 30.7 | 170 | 13020 | 64.4 | 128.8 | |
20 | 860 | 16.5 | 33.1 | 180 | 15690 | 70.7 | 141.3 | |
30 | 1010 | 17.9 | 35.9 | 190 | 18900 | 77.6 | 155.1 | |
40 | 1200 | 19.5 | 39.1 | 200 | 22770 | 85.1 | 170.3 | |
50 | 1430 | 21.3 | 42.7 | 210 | 27430 | 93.4 | 186.9 | |
60 | 1710 | 23.3 | 46.7 | 220 | 33040 | 102.6 | 205.1 | |
70 | 2050 | 25.5 | 51.1 | 230 | 39810 | 112.6 | 225.1 | |
80 | 2460 | 28.0 | 56.0 | 240 | 47960 | 123.6 | 247.1 | |
90 | 2950 | 30.6 | 61.3 | 250 | 55780 | 133.2 | 266.5 | |
100 | 3550 | 33.6 | 67.2 | 260 | 69620 | 148.9 | 297.7 | |
110 | 4270 | 36.9 | 73.7 | 270 | 83870 | 163.4 | 326.8 | |
120 | 5140 | 40.4 | 80.9 | 280 | 101050 | 179.3 | 358.7 | |
130 | 6190 | 44.4 | 88.8 | 290 | 121740 | 196.9 | 393.7 | |
140 | 7450 | 48.7 | 97.4 | 300 | 144670 | 214.6 | 429.2 |
上の表を基にホーンの図面を手書きで描きました。それを段ボールの上にスプレーのりで貼り付けハサミで切り出しました。この型紙を使って旋盤の上でホーンを作っていきます。
チャックに1つ目の板を取り付け、つかみしろを作ります。そのつかみしろをチャックでつかんで、その台に2枚目、3枚目と合板を貼り付けていきます。合板の真ん中に中心を示す穴をあけてありますので、その穴を芯押し台で押すと中心に取り付けることが出来ます。合板の面積が大きくなるとセンタリングコーンを使って押したりしています。7枚接着したところでホーンの内側を削ります。ホーンの外は後回しで、内側を優先して挽きます。
直径が大きくなると芯押し台で押せなくなるので、クランプで接着しています。作業の関係で旋盤からワークを取り外しています。
合板の中心部分を捨てるのはもったいないので、ドーナッツ状にカットし積み重ねの板の枚数を増やします。