2019年12月20日

完成

右側は簡単ではありません。テンプレートガイドを使ってオフセットさせます。ルーターに外径25.4mmのテンプレートガイドを取り付けます。ビットは9mmのストレートビットです。ワークに右側テンプレートを両面テープで貼り付けワッシャーを使って10mmぐらいテンプレートより離れた場所に線を入れます。その線に沿ってバンドソーでワークを切ります。

曲線板はぎ

左のワークをテンプレートに沿ってバンドソーで切ります。テンプレートをこの切断面から1mmぐらい下がったところに、両面テープで固定します。そしてルーターテーブルにフラッシュトリムビットを取り付けテンプレートにベアリングが当たるようにします。これでワークを切ればテンプレートの同じ曲線になります。

板を直線で切ってはぎ合わせた場合は、2枚の板の間に隙間は出来ません。しかし曲線になるとバンドソーのような薄い刃で切っても、突き合わせると隙間が出来ます。これは曲線の曲率が大きいほど強くなります。従って色の違う2枚の板を重ねてバンドソーで曲線切りをしてもそのまま接着することはできません。隙間が出来る理由は、片側の板の曲線の半径がRとすれば反対側の半径はR+tになります。(tはバンドソーの刃の厚みです)同じ曲率ではないので隙間が出来るのです。

この様に曲線板はぎは簡単に出来ませんが、右の写真のCurved Jointing専用のビット3本セットを使うと曲線板はぎが出来るようになります。

今回はこの3本セットのビットを使わないで、手持ちのビットとテンプレートガイドを使って曲線板はぎをやってみました。どの様にしてこれを実現するかですが、まず曲線のマスターテンプレートを作ります。バンドソーで切って切断面をサンドペーパーでこすって滑らかにします。その上に左右のテンプレートとなるMDFの板を置いて公称7.9mm(5/16")のフラッシュトリムビットを使って、マスターテンプレートのベアリングを押し当てながら切っていきます。左テンプレートはマスターと同じ形になりますが、右テンプレートは8.2mmだけ離れたところが切られます。7.9mmのビットですが実際に切ってみると8.2mmぐらいになります。右のテンプレートをそのまま使ってワークを切ったのでは、もちろん駄目ですので8.2mmだけオフセットして切ります。手持ちのビットとテンプレートガイドを調べると丁度良いものがありました。9mmのストレートビットを使えば、8.2+9+8.2=25.4mmとなり、手持ちの25.4mmのテンプレートガイドと同じ寸法になります。下図参照。

切り出した両側の板を合わせてみます。ぴったり合います。隙間が殆どと言ってよいほどありません。接着剤を付けてクランプしました。

テンプレートからオフセットさせてプランジルーターで切っていきます。ビットが十分に下がりきらないので、残りの部分はルーターテーブルでフラッシュトリムビットを使って仕上げます。

マスターテンプレートを作ります。