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2014年2月25日

エッジサンダーの製作

切り出した板の中心に印をつけ、コンパスで円を描きます。

シャフトに穴をあけてシャフトが回転しないようピンを打ち込みます。ピンは釘の頭をカットして作りました。

アメリカでは横型のベルトサンダーのことをエッジサンダーと呼んでいます。プロの工房では国産の機械が導入されていますが、非常に高価です。アメリカではDIY用のエッジサンダー(ベルトサイズは6"x89")が売られていますが、それでも$1000以上するし、日本で同じものを手に入れようとすると18万円以上になります。そこで自作することにします。木工旋盤があるので、ベルトを駆動、回転させるドラムの製作は簡単にできます。モーターは1馬力三相200Vの物を使い、インバーターで駆動します。インバーター式なので、ベルトのスピードは自由に変えることが出来ます。

ローラーの製作

ローラーはモーター側と空回りする反対側の2つが必要になります。18mmのMDF板を積み重ねて、最後は旋盤で挽きました。まずはテーブルソーでMDF板を150mm角に切り出していきます。1つのローラーに9枚使うので、全部で18枚を切り出しました。

使用するベアリングは6302ZZで内径は15mm、外形は42mmです。ベアリングを挿入する42mmの穴をローラーの両側にあけます。すでにあいている19mmの穴の中心に来るよう努力をします。エポキシ接着剤をつけてベアリングを叩き込みます。リングの外側にのみ力がかかるよう、木の筒を作って叩きました。そして15mmのシャフトを無事に通すことが出来ました。

スライド機構用に長ねじを通す穴をあけますが、ボール盤で垂直に穴をあける治具を作りました。

完成したコア部です。

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旋盤に取り付けて挽いていきます。

完成したドラムにフランジ型ベアリングを取り付けてみました。問題なく取り付けることが出来ました。

19mmの穴をあけた理由は19mmの太さの鉄パイプを持っていたからです。このパイプにMDFの円盤を刺して張り合わせていきます。パイプを挿入していることで真ん中の穴が完全に通ります。クランプをかけてMDF板が動かなくなったら、パイプは抜きます。

ドラム完成

分かりにくいかもしれませんが、アルミのこの字型の溝の中をアイドルローラーの片側の支点が動くようになっています。下の写真の上側です。下側は固定になっています。

アイドル側ローラーの製作

バンドソーで円形に切り出し、真ん中に19mmの穴をあけました。使用するシャフトは15mmですので、それより大きな穴をあけます。

ドライブ側ローラーの製作

中心に15.8mmの穴をあけました。ディスクを重ね合わせて接着後、15mmの軸を挿入してエポキシ接着剤で固定しました。

シャフトをチャックでくわえて挽いていきます。シャフトにはベアリングが入っているので、このままでは空回りします。そこでベアリングの外側を押す木のリングを挿入しています。ローラーの真ん中は両側より1.6mm高くしました。

コアの製作

ローラー間にテンションをかけたりトラッキング調整をする機構が組み込まれています。まずは胴体の製作です。