2014年9月20日

テーブルソーの治具と改善内容紹介

リブロスさんが国内で販売している、Steel City 10インチ コントラクターテーブルソー (35990C-JP)を使用していますが、9.3万円とテーブルソーとしては安価です。しかし問題がない訳ではありません。このテーブルソー固有の問題の対策と、使用している治具などを紹介します。

ベルトのテンション

ベルトのテンションが十分にかからないという問題が指摘されています。モーターを下に下げてベルトにテンションをかけますが、一番下までモーターを下げてもテンションが十分にかからないという問題です。対策としてベルトを170J6160J6に交換する必要があるようです。小生の物を調べるとベルトの交換なしにテンションをかけることが出来ました。しかしテンションが十分にかかっていなかったので、もちろん修正しました。

薄板カット治具

留め切り治具

電源スイッチ

電源スイッチはOFFのボタンが大きくいざという時に切りやすくなっています。これは良い点ですが、安物を使っているのですぐに壊れます。そこでコンタクターに交換した結果、スイッチを少し押すだけでON-OFFが出来るようになりました。停止ボタンは体で押すことが出来るきのこ型のスイッチにしました。両手がふさがっていても、電源を切ることが出来ます。上位機種にはコンタクターが標準になっています。

組み立て

組み立てについては、下の写真をクリックすると見ることが出来ます。

下の写真ではライビングナイフと羽根を付けた状態ですが、これらを外した場合は、グリッパーシステムなどの安全治具を使う必要があります。グリッパーは上から押しながら切っていくのでキックバックを防げて非常に良い道具です。またフェンスに鉄板を貼り付け、マグネット式のフェザーボードで上からワークを押さえることが出来るようにしています。

ゼロクリアランスインサート

鋸刃とテーブルの間に隙間があると危険なことになるので、ゼロクリアランスインサートを作ります。ルーターでオリジナルのインサートと同じ外形の板を切り出し、その板をテーブルソーにセットした後、鋸刃を回しながら上にあげていきます。これでゼロクリアランスインサートの出来上がりです。

斜め継ぎ治具

ダドーブレード

溝切り用のダドーブレードも使っています。ルーターなどよりはるかに簡単に切れるので常用しています。

鋸刃収納ケース

自作デジタルハイトゲージ

鋸刃の出を測定します。デジタルノギスを使って自作しました。

スライディングテーブル

横切り用にこの治具が必要になります。

留め切り治具

45度にカットする治具です。

フェンスのデジタル目盛

フェンスにはWixeyのデジタル目盛を取り付けています。あと0.5mmカットするなどの微調整に便利です。

刃の選定

鋸刃は縦切り、横切り、合板などで交換する必要があります。硬い木を挽き割るのに、横切りの鋸刃を使うと、1.5馬力のモーターが発熱します。上位機種の3馬力の物だと、モーターが焼けることはないかも知れませんが、やはりワークに応じて鋸刃は交換したほうが良いでしょう。ForrestのWoodworker Ⅱ、フロイトなどが有名ですが、小生はフロイトを使っています。3種類を使い分けています。

キックバック対策

テーブルソーにはライビングナイフ(割刃)と押さえ羽根が付いており、キックバック対策としては十分です。しかし治具などを使うようになると、これらの安全装置は邪魔になります。

鋸刃の振動

スイッチを切って鋸刃が止まるときに振動が出ます。これはコンデンサーの放電によりモーターにブレーキがかかった為に起きています。問題ではないので心配しなくても良いようです。

レールの交換

フェンスを沿わせて動かすレールですが、ツーピース構造で、中央でつながれています。ここに段があってフェンスがスムーズに動きません。5cm角の角パイプを使っているので、ホームセンターで探すと同じ寸法の物がありました。2メートルの角パイプを買ってきて交換しました。1本のパイプにしたことによりフェンスの動きがスムーズになりました。詳細は下の写真をクリックしてください。

延長テーブル

これは長いワークを切る場合必需品です。場所を取るので折り畳み式にしています。蝶番を使い、脚はたたむことが出来る様にしています。テーブルの右側も小さめのテーブルを追加しています。

テーパー治具

角材を斜めにカットする治具です。