2015年1月5日

漆室の製作

亀城工房には立派な?漆室がありますが、小さなぐい飲みなどを塗るときには大きすぎます。そこで拭き漆工房「うたせ」さんで見た小型の漆室を作ることにしました。下の写真は食器棚を使った漆室です。側面に温湿度計を取り付けてあります。ぬれぞうきんを内部の桟に吊るして湿度を上げます。冬場は温室用のヒーターを使って内部の温度を上げます。

桟は三角形の断面になるのでバンドソーで対角線上を半分にカットしました。台は以前作ったテーブルのクランプ用の物を流用しました。三角形の頂点でワークを支えると、塗った漆があまり影響をうけません

漆室は湿度の方が重要ですが、冬場は温度が低すぎますので、ヒーターが必要になります。温室用のパネルヒーターを持っていますので、今回はそれを使いますが小さいボックスの中では場所を取りすぎます。そこで新しく買う場合は、ペット用の電気カーペットをお勧めします。2面あるので38℃と28℃を選択できるようになっているのが、一般的です。2~3千円で購入することが出来ます。室温に応じて2面を選択すると良いでしょう。この電気カーペットを漆室の下に敷きます。

ワイヤレス温湿度計を入れて温度と湿度の管理が出来るようにします。

次に38mm厚の2x4材を半分の厚みに挽き割って、箱の回りに取り付けました。ワークを乗せる桟を取り付けることが出来るようにしました。

衣類の収納ケース利用

の漆室です。まず底に敷くすのこを作りました。ネイラーで組み立てました。非常に早く出来ます。プラスティックの収納ケースに入れてみます。問題なく入りました。このすのこの下に水と濡れぞうきんをいれます。

完成

パネルヒーターと温湿度計を入れて完成です。ヒーターの電源コードは蓋の隙間から通すことが出来ました。電気カーペットならその問題もありません。小さい物を乾かすには十分な内部の広さです。