2015年1月10日
ターニング
ビツインセンターで挽き始め、チャックのつかみしろを作り丸く挽いていきます。ワークの木目は左右ではなく上下に通っています。これはタップでネジを切った場合きれいに切れるからこの木取になっています。
殻つきのクルミを割るナッツクラッカーなるものがあります。クルミを丸い穴に入れて上のノブを回して圧力をかけて殻を割ります。トリマを使ったネジ切治具があるので、それの活用が何か出来ないか考えた結果ナッツクラッカーを作ることにしました。
ナッツクラッカーの改良
仲間より写真の物ではうまくクルミは割れないと指摘がありました。先端が回転するので、クルミが横滑りするというのです。そこで改良しました。先端にアジャスターを取り付けて、先端部分が自由に回転するようにしました。
製作開始
手持ちの桜の木を使いました。9cm角x15cmの角材をバンドソーで切りだし、まずクルミを入れる穴をあけます。最初は丸くしてから穴をあけようとしましたが、真ん中にあけるのは非常に難しい作業になります。四角い木の状態だと、真ん中に穴をあけることは全く問題なく出来ます。しかしボール盤は必要になります。穴の径は2インチのフォスナービットを使ったので51mmぐらいです。
完成
オイルを塗って完成です。
次に形をスピンドルガウジを使って作ります。挽き終わったらサンドペーパーをかけますが、穴があいている所は危ないので、旋盤を止めてサンドペーパーをかけます。
雄ネジの製作
雄ネジのボルト部分を作ります。材料の無駄使いですが、ノブの部分(直径8cm)の角材を使います。ネジを切る部分は1インチ(25.4mm)に仕上げますので、かなりの部分を捨てます。次にネジを切るためネジ切治具を使います。詳細は木のボルトの製作を見てください。
丸くなったら、1インチのボルトを入れる雌ネジを切っていきます。まず7/8インチの穴をあけます。次にタップでネジを切っていきます。ネジが垂直に切れるよう芯押し台でタップの後ろを押しながら切っていきます。
ネジを切り終わったら、旋盤に戻してネジ切治具のつかみしろを削り取ります。サンドペーパーをかけて完成です。