現状ではモーターを交換して3段プーリーだったものを、1段にしておりブレードの速度は89m/分になっていました。ブレードの速度は、ホイールに反射テープを貼ってレーザー式の回転計で回転数を測定します。ホイールの直径が182mmで測定した回転数が156RPMだったので次の通り計算できます。0.182x3.1416x156=89m/分。木工用の時は800m/分ぐらいで回るよう、プーリーの径を57mm:187mm=1;3.3に決めました

2015年2月9日

コンターマシンとは金属を切るバンドソーです。ワイエス工機のCUT-500というコンターマシンを中古で購入して使っています。重量は85㎏もあり、かなりしっかりした作りなので、金属を問題なく切ることが出来ます。金属を切るより、木を切ることの方が多いので出来ればこのコンターマシンで木を切れたら良いのですが、木工用ととしてはブレードのスピードが遅すぎます。一般的な木工用のバンドソーのブレードスピードは、700~1,000m/分ですが、このCUT-500では60Hzで31~106m/分と1/10位の速度になっています。

2段プーリーの製作

2枚の板を貼りあわせて分厚くし旋盤で挽いていきます。

ブレードの速度

モーターはインバーターで駆動されているので、回転数を変えることが出来ます。60Hzでは金工用の低速では74m/分、木工用の高速側は807m/分です。50Hzにすればそれぞれ62m/分と672m/分です。木工用では少し遅いのでこの時は70Hzにすれば941m/分になります。周波数を50Hz、60Hzそして70Hzの3段切り替えスイッチを付ければ良いでしょう。ブレードの速度はほぼ狙ったところになったので、金工、木工の万能機が出来上がりました。

ベルトの架け替えとテンションをかけることは問題なく出来るようになりました。この作業は木工用と金工用で頻繁に架け替えるので、簡単に出来る必要があります。

既存のモーター台ではプーリーの位置が合わないので、木の台を取り付けその台にモーターを固定しました。

押しねじ用の鬼目ナットを取り付け出来上がったプーリーをモーターとプーリー受けに取り付けました。

同じ大きさの2段プーリーを2つ作りました。違いは軸径になります。モーター側は19mm、中間プーリー側は15mmです。

パーティングツールでカットしていきます。溝は現物合わせで掘ります。ベルトはM型を使っています。

コンターマシンの万能機化

旋盤に取り付け丸くした後、シャフトの穴をあけます。中心に穴があくよう下穴をあけてからドリルの刃を使っています。

完成

集塵機の配管をして完了です。このバンドソーはあまり最大挽き割り高さは160mmまでですが、ふところ寸法は500mmあり重宝しそうです。6mmのブレードを取り付け木工の曲線切りと、金工の金属の切断に使います。ラグナの14”のバンドソーは25mmのブレードを取り付け挽き割り専用とします。