2015年9月15日
フラッシュトリムビットを使えばテンプレートと全く同じ形の物を、ルーターテーブルを使って切り出せます。しかしこのテンプレートの輪郭をなぞるベアリングの直径は9.5mmが一番小さい物です。小さくて細かい形の物はこのフラッシュトリムビットでは切り出すことが出来ません。
なおインレイキットは、テンプレートが大きければ問題なく切り出すことが出来ます。
無事イルカのオスを切り出すことが出来ました。
ビットを下げた状態でイルカをピンに当てます。この状態でトリマを回し、ビットを上げます。そしてイルカをピンに押し付けながら周辺をなぞっていきます。
これで6mmのビットのピンアームは完成です。次に1/8"(3.175mm)のビット用のピンを作ります。ドリルで6mmの鉄棒を回しながら、グラインダーで削ります。砥石と鉄棒は反対方向に回します。ドリルを使っているので、芯を出すことが出来ます。3.18mmぐらいになるよう、最後の方はノギスで測りながら微調整をします。3.18mmにするのは、先端だけなので、ピンアームの6mmの穴にそのまま挿入できます。
上部のピンを固定するアームに6mmの穴を開けてバンドソーでスリットを入れます。6mmの穴に6mmのピンを挿入するので、締め付けネジ用の穴もあけます。
ピンルーターテーブルの製作
60x45cm12mm厚の合板を使います。トリマの固定ベースを4本のねじで合板に取り付けます。トリマを取り付け、回しながら6mmのビットを上げていきます。合板に6mmの穴があきます。
切り出したいのは下の亀とかイルカのオスの板です。厚みは5mm弱です。これ用のテンプレートは、インレイキットの丸い真鍮のリングを取り付けた状態では、リングの直径が大きいのでイルカの形を切り出せません。メスの穴はリングを外して切っていくので、イルカの形に切り出せるわけです。つまりメスだけは出来るので、オスはレーザーで切り出した板を購入することになります。しかしこの板の値段が高く、沢山使えないのです。これをピンルーターを使って切り出すことにします。
ピンとトリマビットの軸が完全に合っている必要があるので、ピンアームの固定場所を微調整します。まずピンアームに6mmの鉄棒を差して下のトリマのコレットに挿入します。この状態でピンアームを固定する4本のねじを締めます。ピンアームの4本のねじ穴は大きめにあけて、ピンアームの位置を微調整できるようにします。ピンアームの下の木には鬼目ナットが入れてあります。