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2015年12月12日

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テーブルソーのモーター交換

左下の写真はSteelCityのコンストラクターテーブルソー35990C-JPを買ったときのものです。右下は現在の形ですが、色々な改良、改造をしています。主な改造内容は下記の通りです。

1、フロントレールを2ピースのものから1本の角パイプに交換。これでフェンスがスムーズに動くようになりました。
2、左右、奥の延長テーブルの取り付け。
3、デジタル目盛りの取り付け
4、ゼロクリアランスインサートの製作、取り付け
5、フェンスの改良
6、マグネットスイッチに交換
7、緊急停止バーの取り付け、など

色々改良を重ねましたが、どうしてもモーターの馬力不足と言う不満が残ります。メーカー発表のモーターの馬力は1.5馬力ですが、実際にその馬力ほどの力を感じません。そこでモーターを三相200Vの2馬力(1.5kW)の誘導モーターに交換することにしました。

モーターの脚と鉄板をカットしたことにより、ブレードの上下は問題なく出来るようになりました。赤矢印の部分が当たっていたところです。

モーター交換完了

モーターの交換が終わりました。厚い集製材を切ってみると、まるで別物です。ブレードのスピードがダウンすることなく気持ちよく切れます。このアップグレードは非常に上手く行ったと思います。単相3馬力のモーターの付いた上位機種と同等と言っても良いくらいです。これからは鋸刃の幅の広いFullKerf(3.2mm)のブレードを多用します。切っているところの動画は下の写真をクリックすると、動画の最後の方で見ることが出来ます。

モーターの取り付け金具の製作

モーターはテーブルソーの取付金具に鉄板を取り付け、その鉄板にモーターを後から取り付けることで、重いものを比較的簡単に取り付けることが出来ました。まずテーブルソーに取り付ける鉄板から製作します。鉄板を必要な大きさにカットします。30cmx30cmx3.2mmの鉄板をカットしました。そしてLアングルの取り付け位置を正確に出します。ダンボールを切って正確に寸法を測ってL金具を鉄板に取り付けました。

プーリーの製作

スチールシティのモーターに付いているプーリーは穴径が15.9mmです。プーリーは6段のVリブドベルト用になっています。。ベルトの型番は170J6です。残念ながらこのプーリーは国内では販売されていません。このプーリーを取り外して穴径を24mmまで拡大させても良いのですが、新しいモーターの取り付けに失敗したとき、元に戻せなくなります。そこで真鍮の丸棒があったので、新しくプーリーを自作することにしました。木工旋盤があれば挽くことが出来ます。挽き終えて確認のためベルトをかけてまわしてみると上手く回ります。OKです。

 モーター  重量(kg)  直径(mm) 長さ (mm)
シャフト含まず
電流 (A)100V時の電流
 SteelCity(1.5馬力?)
実測値
 13.1  143  250  13
三菱400W
手持ち品実測値 
 12  147  201  8.4
 日立550W(3/4馬力)
カタログ値
 14  144.5  273  9.5
 日立750W(1馬力)
カタログ値
 17  162  282  12
日立1000W (1.5馬力)
カタログ値
 19  162  297  14
 東芝1.5kW三相(2馬力)
手持ち品実測値
 18.5  165  205 6.2(200V時) 

ベアリング交換

ヤフオクで落札した東芝の2馬力の三相誘導モーターのベアリングはシャフトを手で回すと異音がするので、ベアリングをまず交換しました。

モーターの重量&寸法

モーターを取り外し重量、寸法を測ってみると、たった13.1kgしかありません。日立の単相誘導モーターのカタログを見ると550Wの物でも14kgあります。1.5馬力では、19kgもあります。日本製のモーターの場合は、馬力は出力で表示されています。SteelCityの場合は、入力容量が書かれているのかも知れませんが、1.5馬力と表示されていました。しかし国産のモーターと比べて同じ大きさ、重さの3/4馬力相当と判断しました。つまり馬力が弱いと言う感じは当たっていました。

交換しようとしている東芝の2馬力のモーターは直径は22mmほどSteelCityより大きいのですが、長さは45mmほど小さいので、取り付けは十分可能と判断しました。三相誘導モーターの場合同じ馬力なら、一般的に単相誘導モーターより小さく軽く出来るので、テーブルソーに取り付けるのにはもってこいです。

モーターを取り付けてみると鉄板の片側がテーブルソーの金具に当たって、鋸刃を最大高さまで上げることが出来ませんでした。そこでモーターの脚と鉄板をカットして、鋸刃を十分上げることが出来るようにしました。電線を取り付ける端子盤も取り付けました。