2017年8月20日

ベルトサンダーの製作

振動対策

振動対策としてモーターの下に木の台を挿入したところ、モーターの振動が減ったようで片持ちでもあまり振動しなくなりました。

ベルトカバーは壁側に置くので取り付けていません。下の写真をクリックすると動画が見れます。

Deltaの15cm幅のディスクサンダーはヤフオクで売ってしまいました。しかし無いと何かと不便です。そこで同じタイプの物を作ることにしました。ベルトの幅は15cmで長さは1219mmの物になります。国内で売られているベルトサンダーは、10cm幅の物が多いのですが、15cm幅の使いやすさは、10cmに戻れなくさせます。今回はベルトのテンションは押しばねでかけ、シンプルな構造にして作り安い物にしました。必要なものとしては、1馬力程度のモーター、(三相モーターならインバーター)、ベアリング、シャフトの鉄棒、本体用の材木になります。

回転側のドラムには真ん中にシャフトが通る穴を貫通させた後、ベアリングを入れる穴をあけてベアリングを挿入します。両側にベアリングを叩き込んで、シャフトを通しそのシャフトをまたコレットチャックでつかんで挽いていきますが、ベアリングが入っているので、空回りします。そこで芯押し台の回転センターでコレットチャックの上面に押し付け空回りしないようにして挽きました。

トラッキング調整の金具も取り付けました。ドリルドライバーで試しに回転させてみました。右下の写真をクリックすると回っているところの動画を見ることが出来ます。

シャフトの径の決定

ドライブ側と回転側のドラムの軸は、ベアリングの内径との関係で12mmの鉄棒を使うことにしました。使用するベアリングは6201ZZで内径12mm、外径32mm、幅10mmの物です。12mmの鉄棒と、ベアリング4個を通販で購入しました。

ベルトの交換のしやすい下の写真の状態で使うことにします。

完成

ベルト交換の時に邪魔になるので、ベルトサンダーの本体は片持ちにする予定でしたが、振動が大きく保持用の板を追加しました。6本のビルで固定し、繰り返し脱着できるようにしました。ベルトを交換するときはこの板を取り外す必要があります。

モーター台の製作

使わなくなった冶具の材で台を作りました。モーターは蝶番を使って動くようにして、ベルトのテンションをナットを締めることで調整できるようにしました。

回転側も作っていきます。真ん中に12mmのボルトを通してばねを入れます。このバネで回転側のドラムを押して、ベルトにテンションをかけます。ばねは1個の予定でしたが、力が弱いので両側に2個追加しました。ベルト架け替えの時は鉄板の板を押してばねを縮めます。鉄板のレバーも取り付けました。

真ん中が太鼓状に膨らんだ形に仕上げます。両側は2〜3mm直径が小さくなっています。こうすることでベルトが外れることなく真っすぐに回転するようになります。鉄棒の片側はプーリー用に長くなっています。

ドラムの製作

ドライブ側と回転側の2つのドラムを木工旋盤で挽いていきます。直径は80mmとしました。合板を重ねて挽くことも出来ますが、よく乾燥した丸太がありましたので、それを使いました。最初にドライブ用のドラムを挽きますが、12mmの鉄棒を軸に芯を出します。まずビツインセンターで丸くした後つかみしろを作ってチャックでつかみ直します。12mmの鉄鋼ドリルで途中まで穴をあけます。鉄鋼用のドリルでは長さが不足するので、木工用のドリルで穴を貫通させます。チャックから外して鉄棒を叩き込みます。12mmの鉄棒が入ったら、コレットチャックで12mmの鉄棒をくわえて最終的な寸法に挽きます。これで鉄棒を軸として完全に芯の出たドラムが出来上がります。

集塵ポート、インバーターなどを取り付けて完成です。

仮組み立てをした後、木ねじで固定しました。プーリーも付けてドラムも軽く回ることを確認しました。片側の板が長いのは下に来るモーター台に固定できるようにするためです。幅の狭い板の側からベルトの交換をやります。

ドライブ側のドラムはベルトが滑らないように液体ゴムを塗布しました。塗っているところの動画は右の写真をクリックすると見ることが出来ます。

モーターを仮に取り付け、回してみました。問題ないようなのでモーターの台を作っていきます。

本体の製作

本体を18mm厚の合板で作りました。