2018年7月15日

ハギ接ぎクランプの製作

どこでもナットを使ってハギ接ぎクランプを作ってみました。どこでもナットは3/8"≒9.5mmのインチねじです。ジョイフル本田千葉ニュータウン店で、8個入りが1,111円で売られていたものを買ってきました。単品売りもしており、1個139円です。Amazonでも売っていますが、8個で1,820円と高い。締め付けに使うボルトは2mの3/8"の長ネジを買ってきて4等分して1本の長さは50cmです。幅の異なるクランプを2セットずつ4本作りました。

クランプの木の部分を同じ幅で切り出します。下側の木にナットを埋め込みます。外形はノギスで測ると18.89mmと16.52mmです。ノミで6角形に切るかどうか考えましたが、8か所もやる必要があるので、ナットをハンマーで叩き込むことにしました。しかし適当なサイズのフォスナービットがありません。17mmぐらいのビットがあればよいのですが、無いものは仕方がありません。手持ちの18mmを使うことにして試してみるとナットの角が0.4mmぐらいしか木に食い込みませんが、ボルトを入れて回しても空回りはしません。これで行くことにしました。

使い方はワークとの接触面積が広く取れるので、斜めにクランプするのがコツだそうです。

製作費用

クランプ4本で1,411円です。木は手持ちを使うということでゼロ円で計算しています。

この指で外せないどこでもナットをプライヤーでねじると蝶番の部分が緩くなり指で簡単に外れるようになりました。スパナで締め付けてトルクをかけると輪は広がりませんが、トルクがかからないと簡単に外れるようになりました。従ってこのクランプを使うときはナットを締め付けるスパナが1本あれば良いことになります。

完成

幅の異なるクランプが2セット出来上がりました。

上下の木を長ネジに通して、どこでもナットをワンタッチで取り付けます。取り付ける時は指で押すと締まりますが、外れないようロック機構があるので、外すときはプライヤーを使わないと外すことが出来ません。これがどこでもナットの欠点と言えば欠点です。しかし1個139円と安いのが長所です。

ボール盤でまず18mmの穴をナットの高さだけあけて、貫通穴は10.5mmの鉄鋼用のドリルであけました。反対側の木は同じ位置に穴が開くよう、重ねて穴をあけます。新木場木工交流会で聞いた通り、強度の関係で木の木目が縦になるものを選びましたが、斜めになっているものが多く、縦だけでは数が揃いませんでした。

まずは長ネジを50cmの長さで8本に切ります。ディスクグラインダーを使っています。ディスクは1mm厚の鉄鋼切断用です。熱くなった鉄の粉が飛んできますので、必ず保護メガネはかけます。今の時期は半そでですが、長そでの作業着の方が、飛んできた火の粉でやけどの恐れはありません。