2018年11月19日

トリマの上下位置を固定するロック機構は鉄棒に真鍮のリングをはめ、M6のボルトで締め付ける方式にしました。ロックしやすいようボルトを90度に曲げています。ハンドルは木工旋盤で挽いています。

テンプレートガイドとトリマの中心が完全にあっている必要があるので、センタリングピンをトリマに取り付けてアクリル板の位置を合わせます。ベース基盤に4mmの鬼目ナットをねじ込んで、アクリル板を脱着できるようにしました。

プランジベースのルーターは色々ありますが、プランジベースのトリマはあまり売られていません。トリマでもプランジベースが使えるよう、別売りのプランジベースが売られていますが、結構高価です。そこで自作することにしました。まず手持ちの日立のM6SBというトリマの胴体の直径を測ります。64mmでした。これをもとにプランジベースの胴体部と基盤ベースの実物大の図面を手書きで描きました。これを合板に貼り付けて加工していきます。

胴体部にリニアブッシュを圧入します。万力を使って押し込むだけです。穴の大きさがちょうど23mmなのでかなり抵抗があります。しかし合板が割れることもなく圧入することが出来ました。リニアブッシュに鉄棒を通し、ベース基盤に四角の合板を置いて位置を決めます。鉄棒の平行度が変わらないようにしないと、トリマがスムーズに上下しません。そのことに注意しながら四角の合板の位置を決め、接着します。

完成

胴体部は18mm厚の合板を2枚重ねにします。ベース基盤は1枚です。

トリマ用プランジベースの製作
下のボタンを押すと製作過程の動画を見ることが出来ます。

φ13mmの鉄棒を15cmの長さに2本切ります。ベース基盤に鉄棒を差し込みますが、深さが足りないので2枚の合板を追加します。2枚の合板には、φ13mmの穴をボール盤であけます。垂直にあける必要があるので、ボール盤であけます。

左右に2本のφ13mmの鉄棒を通しますが、その鉄棒をリニアブッシュで滑らかに動くようにします。リニアブッシュの外形はφ23mmですので、胴体の合板には23mmの穴をあけます。23mmのテーパードリルがありますので、それを使いますが下穴を面取りカッターであけました。穴があいたら外側をバンドソーで切り出します。そしてディスクダンダーで仕上げました。

テンプレートガイドを取り付けるアクリル板は旋盤で挽きました。これをベース基盤に取り付けるので、ベース基盤の穴は2段にする必要があります。アクリル板は5mm厚なのでアクリル板の直径より少し大きい5oのへこみを旋盤で切った後、ボール盤で小さい穴をあけました。

木工旋盤で両側のハンドルを挽き、胴体部に接着、ねじ止めしました。さらに胴体部に切込み深さ調整用のM6の長ネジを取り付ける、鬼目ナットをねじ込みました。この長ネジの先端が当たる部分は、ベース基盤側に木ネジを取り付けて受けるようにしました。長ネジが振動で動かないよう、ロック用の蝶ネジも取り付けました。

ベース基盤の外側をバンドソーで切ってディスクサンダーで整えます。これは胴体部と同じです。四角の合板にあけた13mmの穴は下のベース基盤にも半分以上入るよう、追加加工しました。そして鉄棒にエポキシ接着剤を付けてハンマーで叩き込みました。接着材が固まるまで1日放置しました。

胴体部分を締め付けるボルトを通す穴をあけます。M8のボルトを使います。穴があいたらボルトの通る部分に、切り目をバンドソーで入れます。ある程度の切幅が必要なので、バンドソーで2回〜3回切ります。ボルトを通して締め付けるとしっかりトリマを取り付けることが出来ました。

胴体部に直径64mmの穴をあけます。自在錐の直径を64mmぐらいにして、薄板で試し切りをやりました。トリマが少し抵抗を受けながら入り、クランプのボルトを少し回せば締め付けが出来るよう、微妙に直径を調整しました。