2019年9月15日

テーブルソーあられ組治具 テンプレート方式

鋸刃の選択

テーブルソーを買うと付いてくるブレードはATBというものが一般的です。しかしこのブレードでは、切断面がギザギザになります。あられ組にはFTGという切断面が平らになるブレードを使う方が奇麗に仕上がります。

テンプレート

テンプレートは色々な厚みの板(MDF、?合板、塩ビパネルなど)を組み合わせて自由にデザイン出来ます。鋸刃の厚みが3mmぐらいなのでそれより細くは切れませんが3mm以上なら広い幅も切れます。下の写真は5.5mmのMDFと4mmの?合板を組み合わせてテンプレートを構成しています。側板(長辺)を2枚重ねて切った後、テンプレートを全体に90度回転させ、縦横を入れ替え側板(短辺)を切ります。

クランプ用のノブをターニングで作ります。板付きナットを取り付けてノブは完成です。

治具の製作

最初にテーブルソーの溝にぴったりの19mm幅厚み9.8mmの樫木のランナーを切り出します。このランナーの下にワッシャーを入れてランナーが浮き上がるようにします。本体の合板に接着できるように、テーブル面から出っ張るようにしました。この上に合板の本体を瞬間接着剤で固定します。ブレードに対して治具が直角になるようスコヤで確認します。この後上から重いものを乗せて接着するのを待ちます。治具の各部の寸法は、下記の図面の通りです。もちろんこの寸法を守る必要はなく、一例と考えてください。

治具完成

ワークの板の後ろには、バリが出ないようにするため、捨て板を取り付けます。これでワークのバリを防止することが出来ます。

くぎの太さは鋸刃の切り溝と同じ幅にします。ぴったりのサイズが無ければ、くぎをドリルドライバーに取り付け、サンドペーパーでこすって径を調整します。適当なくぎが無ければドリルのビットを使います。ドリルは0.1mm単位でサイズを選べます。

本体を前後に動かすハンドルを取り付けました。そしてテンプレートを切り出し台の上に置きます。テンプレートは縦に置くか横に置くかで切る、切らないが決まります。縦に置くとくぎが当たって左右に動きませんが、横に置くとくぎが自由に動けるので、その部分はカットされます。くぎの太さが鋸刃の厚みと同じなら、テンプレートの形に正確にカットできます。

可動フェンスにサブフェンスを取り付けます。クランプの横棒が通るので、その部分はカットしました。テンプレートをなぞるくぎを取り付けるブロックを切り出します。鬼目ナットを取り付けくぎを押せるようにします。

本体のブレードが通るところにブレードカバーを取り付けました。危険防止のためです。

3mmの塩ビパネルです。

テンプレートを押し付けて固定するため、アジャスターを取り付けました。もう少し小さい物の方が良いのですが、手持ちを使いました。

本体の上に可動フェンスを乗せて左右に動かせるようにしました。可動フェンスにはクランプを取り付けました。

本体の上部には可動フェンスが乗りますので、合板の木口をラミネートしました。これで滑りが良くなります。