ローマ劇場(The Ancient Theatre of Plovdiv)

2世紀,トラヤヌス帝時代(98~117年)初期に造られたというローマ円形劇場.5000人収容という大理石製すり鉢状客席,イオニア式円柱の舞台...等,あちこちでよく見掛ける典型的ローマ劇場様式だと思う.丘の上に建っているので,客席からは舞台だけでなく山並みやプロブディフの街も一望でき,特に私たち現代の観光客にはありがたい.写真右上にチラッと見えるは音楽/ダンス学校だそうであるが,保存状態の良いこの円形劇場では夏になると,そこの学生など含めコンサートや演劇が開催されるそうだ.

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とっておきブルガリア・ルーマニア 2ヵ国周遊10日間

昼食後は首都」ソフィアへ向かいます。約150kmあります。ソフィアに到着後まずホテルにチェックインしました。その後ソフィア市内の観光に出かけました。

6月1日(7日目)

ローマ競技場

プロブディフのローマ競技場は、中心部の歩行者天国であるアレクサンダル1世公通りとライコ・ダスコアロフ通りがつながる場所にあります。競技場はアレクサンダル1世公通りからアクセスできる地下にあります。
競技場はデルポイ競技場をモデルにしており、このタイプの古代競技場は世界で12箇所しかありません。当時の長さは200メートルでした。現在公開されているのは競技場の最北部と2~4世紀の城壁です。かつてここでは、ピューティア大祭などを意識したスポーツ試合、剣闘、動物が登場する舞台が公開されていました。中央入り口に水時計の跡が見つかっています。1980年のオリンピック聖火が、アテネからモスクワを目指す途中でここで一晩すごした事実を記録した記念碑もあります。

朝食の後、プロディフの市内観光に徒歩で出かけます。

アレクサンドルネフスキー大聖堂(Alexander Nevsky Cathedral)

ブルガリア正教会の大聖堂.名のように聖アレクサンドルネフスキー(St. Alexander Nevsky)を記念する聖堂だそうだ.ウラジーミル大公国の大公(在位1252~1263年)で,中世ロシアの英雄として讃えられている人物だそうだ.緒戦を戦い抜き,勝利したが,43歳で没した.そして死後早くから聖人視され始め,1547年にロシア正教会から列聖され聖人となり,同系統のブルガリア正教でもそれに倣ったのであろう.大聖堂はドームが交差するバシリカ建築と呼ばれるそうで,金メッキの中央ドーム直径は45mとでかく,鐘楼は50mの高さがあるそうだ.大きい!建設が始まったのはオスマン帝国から解放後の1882年からだそうで,ネオビザンティン建築様式で1912年に完成したそうだ,比較的新しい聖堂であろう。

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ランチ

ブルガリアルネサンス様式の建物

坂を登り切ると,二階部分が下よりせり出し,そしてまた三階部分はさらに二階部分よりせり出す構造のユニークな家々が見えてくる.一般にブルガリアルネサンス様式と言われるそうだ.そしてこれまたベリコタルノボ旧市街でも見かけたのと同様,サフランボルの住宅(トルコ紀行2012のページから)と同じような形式だ.丘の上の一等地であるので,当時のプロブディフの豪商たちの屋敷として建てられたそうである.豪商ではあるが,土地の固定資産税を安くするため,敷地を狭くして床面積を大きくする工夫だったとか

聖処女教会

ジュマヤモスク(Dzhumaya dzhamiya)

最初は14世紀オスマン帝国ムラト1世の時代,ここに在ったブルガリア正教聖堂を壊し,築かれたそうだ.そしてムラト2世 (1421~1451年) の時代になると,これが大幅に改築され,石とレンガを交互に並べたビザンチン様式と中世ブルガリア様式のミックス様式というユニークな構造だという.オスマン帝国がバルカン半島に建てたモスクでは最も古く,また大きいモスクになるそうだ.なおジュマヤモスクは金曜モスクの意のようだ.