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2015年10月30日

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自作木工旋盤VerⅡ

自作の木工旋盤の1号機は、モーターにスピンドル軸を取り付けるダイレクトドライブ方式の物でした。回転数の変更はインバーターを使って、電気的にやる方式です。しかしインバーターなどの装置を使う方法は、電気の知識が必要になり、作りにくいという声がありました。そこで今回は3段プーリーを使って回転数を変更する方式にしました。

モーターと主軸を台に取り付け、プーリーをモーターと主軸に取り付けます。主軸のプーリーの穴は25mmのフォスナービットで穴をあけました。モーター側は14mmです。狙った回転数になっているかどうか、レーザー式の回転数計で回転数を測定しました。低速は450RPM、中速は960RPM、高速は1600RPMぐらいになりました。ほぼ狙った通りの回転数です。

下の写真をクリックすると動画を見ることが出来ます。

完成

バンジョー

バンジョーはオフコーポレーションで販売している物を購入しました。3024円です。これは自作するより買った方が簡単です。位置調整、ツールレストの高さ調整など簡単に出来ます。このバンジョーを取り付けるためにベッドに5mm厚の鉄板を取り付けています。この鉄板にバンジョーの下のプレートが引っかかり、カムロック機構でロックできます。

3段プーリーの製作

3段プーリーは市販の物を探しましたが、高価なうえに希望のサイズの物がなく、自作することにしました。旋盤があれば簡単に挽けますが、モーターに丸く切ったワークを取り付けて挽くことも出来ます。右下段の写真をクリックするとプーリーを挽いている所の動画を見ることが出来ます。

主軸の選択

主軸は直接チャックを取り付けることが出来るよう、1"x8TPIのボルトを使うことにしました。軸受けはピロー型ユニット(1個689円)という内径25mmのベアリングを2個使用しました。この1"x8TPIのボルトの直径は25.4mmのはずですが、ノギスで実測すると25.0mm丁度でした。ベアリングに挿入するとぴったりでガタもなく取り付けることが出来ました。幸運にも非常に良い組み合わせを見つけました。

ベルトのテンションは台とモーターの間にくさびを入れて、ハンマーで叩きます。簡単にテンションをかけることが出来ました。

モーターは手持ちの単相100Vの4極誘導モーターを使うことにしました。回転数は50Hzなので1430RPMになります。この回転数を考慮して、3段プーリーを作ります。

テイルストック

テイルストック(芯押し台)は板付きナットにボルトを通して前後に動くようにしました。先端にはダブルベアリングの回転センターを取り付けました。内径12mmのベアリングを2個使っています。